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踊りのヘルツ振動子 ~ Oscillator and Spaceship と ライフゲーム [四方山話]

リリースから数年経ったころに突然気づくシリーズ第二弾。
ちなみに第一弾はGlobal Trottersのヨーロッパ黒盤です。


第9曼荼羅東京公演についての感想記事でこんな事を言いました。

> 大阪に続いて登場の会人である松・鶴の両名。
(中略)
> 連打するボタン類の発光パターンがライフゲームに見えて仕方なかったです。

こんな戯言をタイプした後に「そういえばライフゲームってほとんど知らないや」と
WikipediaやYouTubeで何となく学習してみました。


ライフゲームとは1970年代に考案されたシミュレーションゲームです。
ゲームと言ってもプレイヤーが操作するのは格子状のセルに初期配置するのみで、
スタート後は一定のルールに基づいて
それぞれのセルに誕生・生存・過疎・過密の生死判定が成され、
その結果に従ってセルが増殖・衰退していく様をシミュレートする…んですが、
私の説明よりも、動画を見たほうが絶対分かりやすいですね、こちらをご覧ください。
最後に紹介されてる作品は宇宙ステーションのようで圧巻。


こちらも併せてどうぞ。
ライフゲームの世界 - 複雑系コミュニティ動画 ライフゲーム特集


さて、ここからは上の動画、もしくは
ライフゲームについてのWikipediaを一読した前提で進めますが、
途中で登場した語句にフックされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に中野テルヲリスナー。
そう、2012年発表の「Oscillator and Spaceship」です。

・振動子(Oscillator)
・宇宙船(Spaceship)
・グライダー
・信号灯(Traffic light)

…などなど。
「グライダー」というのは斜め45度に向かって移動し続ける物体ですが
Animated_glider_emblem.gif
これを永遠に打ち出し続ける「グライダー銃」と呼ばれるパターンがあり、
銃身から45度に向け、単純な図形を撃つ……という姿は、
まさにあの名曲の歌い出し。
Gospers_glider_gun.gif


ライフゲームの単純なルールと幾つかのパターン、
それに基づく芸術的なライフゲーム動画を見てから
「Oscillator and Spaceship」の歌詞カードを読んでみると、
今まで聞き慣れた歌詞からのイメージとは違う図像が浮かび上がる気がします。
下に挙げたのは一例ですが、皆さんもそれぞれに思い浮かべてください。

> 踊りのヘルツ 振動子 今生まれた
> 永久の点滅 信号灯 今飛び出た

> 誰がしてるこんなシミュレーションの

> 衝突 分子二つ消せ

> 格子状 実験の庭に立たされてる


この記事を書く前に「Oscillator and Spaceship=ライフゲーム」という指摘を
誰かが既にしていないかをTwitter検索などで調べたら一件だけ見つけました。
リリース年に指摘されてるとは脱帽です。





私個人の感想としては、
単純で古典的な生命シミュレーションからの発想を
アルバム一枚分のイメージソースにまで膨らませた
中野テルヲのイマジネーションに感嘆します。
どの曲の歌詞もとてもロマンチックだし、SFな拡がりを感じるし、
どうあがいても中野テルヲでしか描けない世界観と楽曲です。

余談ですが、少し前にTwitterのTLに流れてきたツイートで
「中野テルヲ人気アルバムランキング」というのを見かけて、
人気曲が多数収録されてる「Deep Architecture」が首位で
「Oscillator and Spaceship」は支持率が少ない結果に終わってました。
他のアルバムに対して構成などが少し地味な印象も受けるけど
評価が低いのはちょっとさびしい気がします。

この記事が単なる創作のネタバラシではなくて
それぞれの聞き手の中に生まれ育った「Oscillator and Spaceship」の
印象像に更なる骨格を与える刺激になれば幸いです。
機会があればライフゲームの世界に触れつつ、
「Oscillator and Spaceship」を歌詞カード片手に聞いてみてください。

ライフゲーム - 信州大学理学部数理・自然情報科学科


今回の記事に引用したアニメgifはWikipediaからお借りしました
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC_(%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC%E9%8A%83


Oscillator and Spaceship

Oscillator and Spaceship

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
  • 発売日: 2012/03/21
  • メディア: CD



人工生命入門―ライフゲームから人工細菌まで 夢の最先端分野がわかる! (I・O BOOKS)

人工生命入門―ライフゲームから人工細菌まで 夢の最先端分野がわかる! (I・O BOOKS)

  • 作者: 赤間 世紀
  • 出版社/メーカー: 工学社
  • 発売日: 2010/09/01
  • メディア: 単行本



ライフゲイムの宇宙

ライフゲイムの宇宙

  • 作者: ウィリアム・パウンドストーン
  • 出版社/メーカー: 日本評論社
  • 発売日: 2003/06/12
  • メディア: 単行本



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更新 2017.10.12 [博物苑更新]

2017.10.12

DISCOGRAPHY - 2015-
 「第9曼荼羅」大阪公演メモリアル・パッケージカード
 第9曼荼羅 (The 9 th MANDALA)
上記を追加

楽しかった東京公演もあっという間に大団円を迎えて
すっかり秋めいてきた今日このごろ。
秋の行楽の予定を詰めながら平沢ライブロスからのケアを図ってます。
どうせ生きるなら楽しむことを真ん中に据えていたい。
まずは京都国立博物館の国宝展と愛知県美術館の長沢芦雪展!

BRUTUS(ブルータス) 2017年 10/15号[特集 国宝。]

BRUTUS(ブルータス) 2017年 10/15号[特集 国宝。]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2017/10/02
  • メディア: 雑誌



芸術新潮 2017年 10 月号

芸術新潮 2017年 10 月号

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/09/25
  • メディア: 雑誌




ところで、更新したのは上記の2アイテムですが
12月配信予定の東京公演メモリアル・パッケージの場所も作っておきました。
大阪公演メモリアル→第9曼荼羅→東京公演メモリアル、とするのが
本来の発表順に従うべき並びではありますが、
大阪公演と東京公演はなんとなく並べておきたい。
というエゴで順序を前後させました。あしからずご了承ください。

しかし、ぽっかり空いたHYBRID PHONON DVDの横には何を置きましょうね。
「美しい星」のサントラかなあ。

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第9曼荼羅 東京公演二日目 20171006 書き置き [四方山話]

平沢進 Twitter follower 9万人達成記念ライブ「第9曼荼羅」

7月の大阪公演から三ヶ月のインターバルを挟んで行われた東京公演3デイズ。
私事により、今回は二日目公演のみの参加でしたが、
見どころ満点で盛り上がり最高潮のステージに興奮しました。
個人的な見どころをつまみ食い感覚で書き残します。


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平沢さんとは二十数年ぶりのセッションとなった上領亘さんの
ドラミングばかりに目が行ってしまいましたが、
個人的なクライマックスだったのは中盤に演奏された「トビラ島」大サビ。

還弦主義イベントでオーケストラ編成へと生まれ変わったトラックを引き連れて
荒ぶる千手観音がドラムセットを打ち叩き、
それを背負い、バンド合奏とはこのことだと言わんばかりに歌い上げる平沢さん。
脇を添える会人達とも相まって、まさに「見せ場」でした。
歴史に残る演奏。

しかしなによりそれ以上に印象深かったのが
そこから間髪入れずに繋げられた「現象の花の秘密」。
興奮のるつぼにまでヒートアップした会場に響くのが
教科書のようにクールな8ビート。
これがまたオカズも入れずに、正確で上品にビートを刻む姿がシビレます。
それでいて淡々としてるわけでもなく熱量を秘めたプレイスタイル。
すんげえかっこいい。
このライブを思い出せと言われたら、真っ先にこの二曲が頭に浮かびます。


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大阪に続いて登場の会人である松・鶴の両名。
ちょっぴり奇怪な雰囲気を漂わせつつ、
弦楽器やシンセにエレキ、頭上に輝くボタン類を黙々と操作する姿をみて
虜になるファンも急増してる様子。
その怪しげな動向は観客の皆さんが半リアルタイムで
数多くのTwitterレポートされてるとおりなんですが、
(どなたかにまとめてほしいくらい)
連打するボタン類の発光パターンがライフゲームに見えて仕方なかったです。
※ライフゲーム ↓↓↓

ライフゲーム|第一学習社

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数年前まではソロライブと言えばステージには一人構える完全ソロが当たり前だったのが、
各種ゲストメンバー参加が恒例になり、近年の相棒的サポートを務めるPEVO1号を経て、
ついに今回、バンドと呼んでも差し支えないほどに
賑やかになったステージの上をまとめる、我らが御大平沢進。
その、口には出さぬが噛み殺せていない
バンドならではのグルーヴを楽しんでる様はこの東京公演のツボでした。

> 平沢さんの一存でその都度、確実に意思統一できるメンバーを招集し
> 平沢さんの望みのままにステージパフォーマンスを果たす超短期ユニット
(前回記事より)
この条件を満たすメンバーを揃えるのは大変だけど
揃った姿はひたすらに強力だなあ…。


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さて薄れる前に残したい記憶を書き留めてたらこんな時間。
いよいよ最終日の開演時刻も近くなりました。
私はこれから中継映像を楽しもうと思います。
会場の皆さんは記憶に残るひとときをお過ごしください。
あとで感想聞かせてね。


04~寿~

04~寿~

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2016/08/03
  • メディア: CD



鴉(からす)

鴉(からす)

  • アーティスト: 上領亘
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 1996/10/19
  • メディア: CD



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第9曼荼羅 大阪公演二日目 20170709 雑感レポート [四方山話]

平沢進 Twitter follower 9万人達成記念ライブ「第9曼荼羅」

「Twitter follower9万人到達達成記念」と称して
企画されたライブですが、注目点は2つ。

・11年ぶりの大阪公演(東京公演は10月を予定)
・会期中のスネアドラム打数をカウントして
 東京大阪全5公演で9万打に達したら「9万音符からなる楽曲」を記念配信

まず、なんといっても久しぶりの大阪公演。
記録では2006年のライブ白虎野が最後の大阪公演ですが、
個人的には2003年のLIMBO-54以来の参加です。
かつてはP-MODELに関西出身メンバーが多い時期もあったり、
新譜が出れば東京大阪+αツアーが組まれるのが当たり前だったりと、
P-MODEL+平沢ソロと大阪は身近なイメージもありましたが、それも今は昔の話。
近年は地方公演に否定的な平沢発言もあったので、
発表の際の驚きもひとしおでした。
いか焼き、豚まん、かすうどん、冷やしあめ。


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普通のライブはついぞやらないことで定評のある平沢さんですが、
今回もなにやら仕組まれてました。それが2つめの注目点。
ことのすじがきはライブ公式サイト「第9曼荼羅への道」をご参照の通りですが、
全5公演でスネアが9万回叩かれると記念曲プレゼント。
なんだかよく分からないけど貰えるもんは貰いたい。
例えそれが平沢さんのさじ加減ひとつだとしても。

スネアを叩く必要があるということはサポートがいるということ。
というわけでサイトにも写真が掲載の怪しい葬儀会社の人
「会人」なる覆面の二人組が平沢さんを挟んで左右におりました。
平沢ソロにサポートメンバーが参加すること自体は
すでにここ数年のインタラノンタラ問わず恒例ですが、写真を見た感想は、
…か、怪人?? → あー、怪人に「会人」と当て字したのね、とか
独り合点してたら「えじん」と呼ぶそうで。湯桶読みかい。

というわけで覆面スーツの匿名サポートメンバーです。
ニューウェーブだよ(by三万亭馬骨師匠)
名前は松(SSHO→ショー)氏と鶴(TAZZ→タヅ)氏。
松鶴と言われると笑福亭松鶴がまっさきに浮かびますが、
御大は上方落語嫌いだからきっとそれ関係ない。


鶴氏がドラム担当とのことでステージ上手には
なかなか珍しいスタンディングドラムキットが横向きに設置されてました。
中央に主役のスネアとその上には……シモンズ!!? …て、テクノやで。
六角形ドラムパッドで有名なシモンズにキックとかタムとかそんな音色を仕込み、
他にはシンバルが各種ありけり。曲によってはバイオリンも担当。

下手に陣取る松氏は弦モノ担当。
まず目立つのは東京異次弦空洞以来の出番となった七節男サイレントチェロ。
他にはストラトっぽい(モズライトぽくも見えた)ギターと
Launchpadっていうんですか、循環カフェでも使われたMIDIコントローラ。
ギター弾くときに若大将っぽくリズムに揺れてたのが印象的でした。
追記:モズライトですねーこれ。



平沢さんのブースはいつもどおり。
レーザーハープとスタンドにセットされたEVOと調整用のミキサー、
後方にICE-9と途中から出てきたエレアコ。



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「地方公演はやらない」発言と同様に明言してたことに
「P-MODELはやらない」という趣旨の発言がありましたが、
なるほど、P-MODELのようにメンバーの運命をも握って
大河ストーリーまで抱えながら数年単位で
共同体のように編成するバンドはもうありえないけど、
平沢さんの一存でその都度、確実に意思統一できるメンバーを招集し
平沢さんの望みのままにステージパフォーマンスを果たす
超短期ユニットなら実現可能かとの思いを改めて実感しました。

平沢さんのライブでは出音全てを生演奏する時代というのは
とうの昔に終わってるから、
サポートメンバーは多彩な音の演奏パターンの中から
チョイスされた部分を演奏できれば良いわけでして。
今回のドラムを例に挙げるとリズムパターンの中でも
ドラムロールだけ演奏してるとか。

それを突き詰めると、ある程度の演奏技術を習得していて
平沢さんの意図に叶って行動できる信頼を勝ち得ており
ステージに立てる人なら、今の平沢さんにとってフラットに
ユニットメンバーとして招集できる環境が整ってるのかな、と思いました。
演奏力よりも人格と協調性と言えば良いのか、ちょっと違うか。
かつてのP-MODELが「演奏できない人をメンバーにして演奏させた」という
エピソードに通じるのかもしれません。

近年はその要求にとても順応できるレギュラーとして
PEVO1号氏が筆頭に挙げられますが、
今回に至ってはメンバーの顔(→個性)まで取り払うという
実験的かつエゴイズムワンマンユニットスタイル。
しかもスタンダードなバンド編成ではない特殊楽器群。
こういったカタチでライブ演奏を楽しむ平沢さんと
それに付き従う苦難の助手達。

平沢さんが着々と積み上げたキャリアとセルフプロデュースが
成せる業なのかなと、ぼんやり思いなながらライブの轟音に揺られてました。
バンド形態だと良くも悪くも個性と個性のぶつかり合いになりますしね。
それに覆面メンバーだと中身が変わるサプライズも期待したくなります。
日替わりメンバー。

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さて、ライブの方は見応え満点のベスト選曲。
P-MODEL時代の曲だけどソロとも親和性高いサイボーグあり、
最新シングルありのバリエーションに幅ある20曲でした。
鶴氏のスネア中心アレンジなドラミングも冴え渡り、
全体的にアッパーな展開。
全編に渡ってドラムロールが鳴り渡る曲ではそれに呼応して伸びるカウント。
ステージ後方には第9曼荼羅のシンボルロゴとスネアカウンタが光り、
記念すべき万越えカウントのときには大きな歓声も。
アンコール2曲目の鉄切り歌で3万カウントに手の届くところまでいき、
会場の注目が集まる中、最後の最後でピタリと
3万越えの妙技を魅せた鶴氏に拍手。お見事。

2日で平均15000打ですが、残り3日で6万打ということは1日平均2万打ですか。
我々がどうしようもない要素ですし、応援ぐらいしかできることはありませんが
残り3公演、アグレッシブなドラミングを期待せざるをえません。がんばれー。
曲も入れ替えでド派手なドラムロール鳴り響くのが入るのかな。
…プラネットイーグル?(最初だけじゃん)


※ Caution !! ※ 追記:2017.07.11
「第9曼荼羅への道」のページで気になる一文を見つけました。

> 通常の演奏では9万打に到達しません。
> できるだけ多くの打数を叩きだす気力を与えるために、
> 是非ドラム奏者を応援してください。

……これって、実は結構重要な事柄ではないでしょうか?
事実、鶴氏の名が知れ渡った二日目のドラムソロで
鶴氏への応援がかかってるシーンは気迫あるプレイにお見受けしましたし。

ドラム奏者への声援ばかりがかかってライブの雰囲気が乱れても本末転倒ですが、
東京公演ではドラム奏者の見せ場などでの声援が特に重要になるのかもしれません。
ドラム奏者の一挙一動に大注目ですね。

しかし、声援のかけ具合によって演奏パターンの手数が如実に変化するのって
実にホットなリアクションだし、それはとてもインタラクティブでロックだ。


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チケット番号が約400番代だったので、
一階スタンディングに行くか二階席に行くか、
悩んだ挙句に自分の体力を信じて一階へ。
後方の一段高くなった場所の最前列を取れたので個人的には大成功。
数百人~数千人規模のライブハウスでは
オペラグラスや単眼鏡が効果を発揮します。

これは声を大にして伝えたいのですが
平沢さんクラスのキャパのライブに行くときは
「低倍率(4~6倍)」「軽い」「1~2万円クラス」の
オペラグラスや単眼鏡をカバンに忍ばせておくと
観覧場所のポジション取りの選択肢が増えます。

私が愛用してるのはPHONON2553のライブ前に買ったNikonの遊 4X10D CF。
私の見え具合を説明すると、今回は後方一段高い場所の柵から
シモンズの裏側面に書かれる「SIMMONS」の文字が見えました。




乱視持ちの家人はオリンパスの単眼鏡 Monocular I、

OLYMPUS ダハプリズム防水単眼鏡 ギャラリースコープ Monocular I 6×16

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  • 出版社/メーカー: オリンパス
  • メディア: エレクトロニクス



二階席から観覧の友人はNikonのミクロン 6×15 CFを愛用。



オペラグラスを購入したときにポイントをまとめたブログ記事はこちら。
PHONON2553:最後方からのオペラグラス
単眼鏡と幻の魚の骨


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最後に、なんとなくグッズ物販で思ったことを。

ここ数年はグッズの物販がものすごく行列で、
毎回見るたびに大変そうだと思ってしまいますが、
私が参加した二日目は有志が用意した
数量と金額が記入できるグッズ一覧表が印刷されて配られ
数十分ほどの並びで買い物することができました。

で、このグッズ表ですが、公式でもマッシュアップしての採用を
ご一考していただければと思います。

というのも先日観覧した艦これオーケストラの物販では
物販開始前にチケットを持参した希望者に整理券が配布されて、
その整理券というのがA4のペーパーでグッズ購入表を兼ねたものになっており、
グッズ購入希望者は事前に記入するシステムでした。

グッズのサンプル写真は事前にネット告知され
希望者はそれらを参考に個数を記入。
整理番号に従い物販ブースに呼ばれて整理券購入表を提出。
売り子さんがその場で自分のカウンター番号を記入し、
後ろの在庫管理者に購入表を回すと、
それを元に在庫管理者がグッズを準備してカウンターの売り子さんへ。
売り子さんが金額計算と販売して、整理券は回収。という段取りで、
物販の売上比重が高いアニメ・ゲーム系のイベントだけあって
システムが確立してるし、物販人員の練度も高いし、
良く出来てるなーと感心しました。


しかしそのまま平沢さんの物販での採用は難しいかとも感じます。
販売アイテムは限定グッズだけではなくCDのやDVDもありますし、
ライブ催行という業務の中での中で物販にさける人員リソースも
限られてて、売り子への周知徹底の手間なども想像できますし
ここ数年で急激に物販行列が長くなって
パンク状態になってしまった歴史も見てきてますし……。

一介のお客があーだこーだ無責任に
口を挟める問題ではないのも承知してますし
激務の中でのなかなか難しい問題ではあるかと思いますが、
きっと物販にかかるリソースを減らしながら、
客足を数倍効率よく捌けて、スタッフも負担が軽くなりつつ、
お客も効率良く時間が使える手法が眠ってるとも素人ながらに感じます。
ライブ物販が良い方向にマッシュアップされればと
物販の品揃えなどを楽しみながら私共は願っております。
大阪はお疲れ様でした。そして東京でも楽しみにしております。

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更新 2017.05.30 [博物苑更新]

2017.05.30

REVIEW - 2017
 「美しい星」劇場パンフレット を追加

さっそく見てまいりました「美しい星」。
人気俳優ばかりの邦画を公開初週に見に行くなんて
普段の趣味生活からはあまりない選択肢です。

まだご覧になってない方も多いでしょうから詳細な感想は控えますが、
個性的な俳優達の演技も光り、笑いありサスペンスありの見どころ満載の筋書きで
感動とも衝撃とも違う、不思議な感覚が鑑賞後に残るSFホームドラマでした。

その見どころの中でも「金星」が特に大切かつ重要に扱われていたのが
平沢リスナーとしてはとても印象的でもあり、
慣れ親しんだ平沢楽曲がスクリーンの大画面と大音響で流れてくるのは
さまざまな映画で何度か体験しても慣れないものだなあ、としんみりしました。

帰り道に一緒に見た家人と感想を言い合いながら
自分では気づかなかったシーンの考察を教えてもらってハッとしつつ、
映画の感想ネタバレ考察トークなんかはネットリアル問わず、
みんなで寄ってたかってわいわいやるのが醍醐味だと改めて思いましたので、
興味をお持ちの方は早めに劇場に足を運ぶのをおすすめします。楽しかった。


さて、平沢さんは「美しい星」に関していくつかコメントを寄稿されたようで
まずは作品に関するコメントがパンフレットに収録。
併せてそこからの抜粋が公式サイトにも掲載。
さらに渡邊琢磨氏が手がけたサウンドトラックにも推薦コメントが寄せられており、
ケイオス平野さんのツイートによれば、
そちらのコメントの全文はリアルサウンドの配信記事にも掲載されてます。
リアルサウンドの配信元記事 → http://realsound.jp/movie/2017/05/post-5033.html



未入手につき、サントラCDにもコメントが掲載されてるかは不明です。
金星も収録されてるとのこと。劇伴はなかなか意外な感じで刺激的。
買わなくちゃ。

映画『美しい星』オリジナル・サウンドトラック

映画『美しい星』オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: melodypunchrecords
  • 発売日: 2017/05/24
  • メディア: CD



美しい星 (新潮文庫)

美しい星 (新潮文庫)

  • 作者: 三島 由紀夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: 文庫



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更新 2017.04.24 [博物苑更新]

2017.04.24

BOOK - FC会報 1997-
 GREEN NERVE Vo.40

REVIEW - 2017
 CDジャーナル 5月号

上記を追加


FC会報が届きました。
ということはライブ日程詳細も発表ということ(該当しない場合もあり)。
まずは夏の大阪公演!
最後に大阪で平沢さんを見たのはいつ以来でしょうか、LIMBOだったか。
梅雨も開けきらぬ夏ライブも久しぶりな気がします。
会場は通天閣や天王寺公園の徒歩圏内なんですね。


そしてCDジャーナルに掲載された吉田監督との対談。
「桐島、部活やめるってよ」「パーマネント野ばら」と言った作品は
映画に疎い私の耳にも噂が届くほどの話題作の映画監督。
それだけに今回の新作「美しい星」での劇中歌使用の件は寝耳に水でした。

しかし記事を読んでみれば納得の理由。
それどころか、ため息出るくらいP-MODELデビュー当時からの熱心なリスナーでした。
各時代のエピソードを振り返る平沢さんと
それを受けて思い出や感想を述べる吉田監督のキャッチボールが成り立ちつつも、
緊張と緩和を併せ持つ対談文を読み進んでいると、
またここに新たな名乗りを上げる苦難の助手が現れた感がありました。
締めの言葉である平沢さんの一言が実現する日を待ち望みつつ、
まずは「美しい星」の公開を心から楽しみにしたいと思います。

CDJournal2017年 5月号 (CDジャーナル)

CDJournal2017年 5月号 (CDジャーナル)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 音楽出版社
  • 発売日: 2017/04/20
  • メディア: 雑誌



桐島、部活やめるってよ (本編BD+特典DVD 2枚組) [Blu-ray]

桐島、部活やめるってよ (本編BD+特典DVD 2枚組) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: Blu-ray



紙の月 DVD スタンダード・エディション

紙の月 DVD スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD



クヒオ大佐 [DVD]

クヒオ大佐 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD



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更新 2017.04.15 [博物苑更新]

2017.04.15

DISCOGRAPHY - 2015-
 HYBRID PHONON を追加

ライブから約二年半、待ちに待ったDVDソフト化です。
さっそく通してみましたが、記憶のほうがおぼろげで
「こんな演出あったっけ?」と、新鮮な気持ちで見れました。
台風のせいで雨風きつかったなー、
雨の中で久しぶりにお会いした方との会話が楽しかったなー、などの
付随する思い出の方が鮮明だったり。


プライベートな出来事ですが、カメラを久しぶりに買いました。
リコーのTHETA SC、全天球撮影カメラです。
初代機が出た頃から気になってましたがようやく踏ん切りがついて購入、
出かける際のお供として早くも活躍してます。

普通のカメラですと写真を撮る時に意識して(または無意識に)
フレームを切り取るようにシャッターを押しますが、
THETAだと何も考えずに360°その場すべての景色を収めることができて、
かえってそれが新鮮で楽しいです。
それと同時に「一瞬のフレームを切り取る」行為が
いかに創造的な作業なのかも改めて実感できて、
写真を撮るのが楽しくなってきました。
全天球写真もGoogleストリートビューの影響でかなり浸透しましたが、
実際に自分で撮影するとこれまでにない可能性がありそうな
手応えを感じるので、末永く使い込んでいきたい気持ちです。


THETAの撮影は本体のシャッターボタンだけでなく
スマホのアプリを介して遠隔操作も可能。
てなわけで、遠隔撮影+三脚のテストを兼ねて全天球写真を一枚。
An old P-MODEL & Susumu Hirasawa posters. - Spherical Image - RICOH THETA



当初は我が家の平沢資料部屋を撮影しようかと思いましたが、
資料をきれいに並べて飾ってるわけでもないし、生活感もにじみ出てるので
こんな写真でお茶を濁そうと思います。

RICOH デジタルカメラ RICOH THETA SC (ブルー) 全天球 360°カメラ 910743

RICOH デジタルカメラ RICOH THETA SC (ブルー) 全天球 360°カメラ 910743

  • 出版社/メーカー: リコー
  • メディア: エレクトロニクス



(VRスコープ付録なし) RICOH THETA パーフェクトガイド BOOK ONLY Version THETA S/m15両対応 (インプレスムック DCM MOOK)

(VRスコープ付録なし) RICOH THETA パーフェクトガイド BOOK ONLY Version THETA S/m15両対応 (インプレスムック DCM MOOK)

  • 作者: 中井精也
  • 出版社/メーカー: インプレス
  • 発売日: 2016/05/30
  • メディア: ムック



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実験室で、キミと - 景観する循環カフェ追加公演20170315夜の部 [四方山話]

※終演後の帰途で速報的に書いた、プロットみたいなレポートです
※ライブレポートはネタバレ過重につき、お嫌いな方は閲覧注意
※推敲や裏取りをしてないので誤字誤認など正確性に欠けてると思います
※私にとっては大体事実ですが話半分でお楽しみください


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今回は整理番号良番につき、最前列上手側・機材ブースど真ん前の「異世界の入り口席」を容赦なくゲット。転がしモニターとカンペタブレットを挟んで演奏中の平沢さんと対峙する、文字通り玄人男子向けの席。


ステージ構成は上手側に機材ブース、下手側はカウンターチェアとテーブルが二組でトークタイム向けと思われる。奥にある樋が4つ括られた器具がお土産配布器だろうか。そうだなきっと。

席の利を生かして首を伸ばし機材ブース観察。マイク2つ(ボーカル用と平沢コーラスサンプリング用)、メイン処理担当のDAW立上げ済ノートPC、ギターEVOと足元にエフェクタ、手元にはポータブルミキサー、アオリ配置でほとんど見えなかったけどDAWの各トラックを直接操作するキーボード的なハード。歌詞カンペ用と思われるタブレットもあり。それとライブが始まってから出された予備タルボ。DAWソフトは詳しくないからよくわからず。一画面に12トラック並んでるのは分かった。もうひとつ、客席に向けられたマイク。観客コーラス用だろう。

実はこういうかぶりつきは、スタンディングや座席指定ライブ、それに柿ピー食べつつ見てたロフトプラスワンイベントなどで何回か経験してて、さすがにここ数年の平沢ブレイク後はそんなに良番巡って来なかったけど、久しぶりの最前は開演まで緊迫感が溢れて周りのおねえさんの決死の覚悟が鋭かった。


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開場15分押し、開演は定刻どおり、ケイオス平野さんの前説に続き平沢さん登場。前説でタイムテーブルは質問トークタイム60分、休憩15分、ライブ40分、最後にお土産を配って流れ解散との発表。挨拶の後、早速事前に参加者から投稿された質問を平野さんが読んでそれに平沢さんが答える質問タイム。読まれた(教えない)。

トークタイム終了時に後半の解説。ループトラックにギター演奏を重ねて伴奏を作り、そこにボーカルを乗せて歌うのが基本内容、曲によっては平沢コーラスや観客全体の「皆の衆コーラス」を作るとのこと。3曲演奏するが去年とは2曲差し替え。歓喜の会場。「前回からシステムを一新したのは良いが、やることが複雑になってしまった」「この演奏スタイルにも飽きてきたので途中で演奏を切り上げるかもしれない」「でも顔色を変えないからトラブルなのか故意なのか分からない」みたいなことを話して笑いをとる真打平沢。一旦休憩。


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で、後半ライブ。ベーシックトラックの穏やかなシーケンスが1小節ループで廻る中、ノートPCを操作してRECスタートしギター演奏開始。こんなのを重ねるんだ! エフェクタをほとんどかけないプレーンな音色の爪弾きを、1音ずつ次々と素早く、ループが廻る度に重ねてく、徐々に形になる音像、まるでアコースティックに弾き奏でたかのような残像が廻り続ける。

少しずつエフェクタをかけて音色を変えていき、音色ごとに録音トラックも追加され、リッチな感じになった頃合いで長めのギターソロを奏でてから満を持してボーカルマイクへ。「みーあげーる、とぉーぉのぉー」…おお「MOONTIME」!曲の進行に合わせてDAWをハード操作して任意のトラックをミュートしてブレイク、曲調にリアルタイムに変化をつけながら歌うムーンタイムが結果的には初日では会心のベストアクトだった。こういうのを見せたかったんだろうなというお手本のようなプレイ。


2曲目では先ほどとはイメージがガラリと違う荒々しげなベーシックトラックが鳴りだす。やはりギターを大胆かつ丁寧に重ね合わせてゆき、骨太な印象のトラックが仕上がったと思ったらマイクを取り、歌い出す。……聞いたこと無いぞこんなメロディー。なんだこの歌詞……へ?「電光浴」?

電光浴といえば、かつてはソーラーライブで小学生達が充電したバッテリーだけを使ったギター弾き語りで歌われたり、エナジーワークスの余剰電力でアレンジされたインストトラックにギターを乗せて別曲に仕立て直されたりと、結構冒険的な局面で出番がくる切り札的な曲でもあって、今回のようにアレンジやメロディーまで跡形がなくなっても受け止める包容力。

ワンコーラス歌いあげてからマイクを変えてノートPCのハードを操る。どうやら自分の声を重ねてバカコーラスを作る模様。いくつか発声、しかしループに収録されない。何度か試行錯誤するもうまく行かず、演奏しながらの究明は大変そう…とドキドキしてたら演奏停止、「マシントラブルです」「いや、私のトラブルだな…」。いくつかトライしてコーラスのサンプリングへの成功が確認されてから演奏再開、頭から演奏し直しの電光浴テイク2。

しかしコーラスをループに収録すると不調が続く、なぜかタイミングがずれて裏打ちのようになってしまう(実際は綺麗な裏ではなく生理的に許せないタイプのずれ方)。力業で強行して電光浴を完奏するも、出来映えにはもの足りぬ様子。


3曲目は問題の皆の衆コーラス曲。まずは観客に声を出させて皆の衆コーラス声量をモニタリング。次にベーシックトラックを鳴らしながらコーラスの手本を平沢さんが口ずさむ。4音、音程変化も簡単、なんとかなりそう。数回練習してオーケーが出たところで演奏開始。皆の衆コーラスをサンプリングするも、やはり先ほどの平沢コーラスのように遅延が発生する。これってかなり重症そう…。

前2曲同様手早くギターを重ねるも、ベーシックトラックとコーラスパートのズレは結構致命的っぽい印象。近年では珍しいくらい焦りの色がにじんでる。あ、ボーカル乗せた、「白く巨大で」だ。あー、また演奏止まった。頑張って平沢さん。見てる以上に何もできないけど。

「すみません、皆さんからいただいた声を消してしまいました!」あちゃー。スタッフ鎮西さんが出てきて色々対策。「すでに結構時間が押してますけどお時間ダイジョブですか?」もう一度皆の衆コーラスを録り直して「白く巨大で」を演奏するも、事態は打開に至らず無念の演奏中断でタイムアップ。実質5曲近くの演奏になり、お疲れさま……。私どもは明らかに貴重なライブが見れて美味しゅうございましたが、プレイヤーとしては内心忸怩たる思いかと心中お察し申し上げます。明日以降は問題解決しますように。


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でも、後半ライブ中に感じたのは、これは普段の平沢ソロや核Pで見られる「ショーアップされてパッケージングを施した」ショーとしてのライブとは一線を画した、プライベート感が強く実験要素と偶発性を取り入れたFC会員向け特別ライブなんだなと実感。もう一歩踏み出して言えば、平沢ソロというよりも「旬」の名が冠せられてもおかしくないようなライブ。

いつかどこかのインタビューだったか失念したけど「私の持つプロジェクトはそれぞれ用途が違い、旬の役割は実験ラボとしての活動で、P-MODELは実験成果を生かした生産プラント、平沢ソロがパッケージングした商品を流通する役割を果たす」という意味合いの発言があったのを思い出す。それに当てはめると、今回の循環カフェライブは間違いなく数千人規模のパッケージ向けではなく、平沢演奏テクニックの一例を実験ラボで少数公開したという趣だったのではなかろうか。

もう一つ特筆すべき点は近年の平沢ライブでは意図的に排除されてきた偶発性とフリープレイをふんだんに取り込んだスタイルが見られたのも収穫だった。シーケンス中心のシステムにフリープレイを取り込むスタイルと言えば元P-MODELメンバーでもある中野テルヲの十八番だが、実験的で荒削りとはいえ平沢さんが普段見せないような引き出しを披露したのは個人的に興奮するファクターである。とても贅沢な一夜を過ごした。


最後に雨樋のような器具から平沢さんがギターピックセットを流し渡してくれて2145解散。お疲れさまでした。

追記:玄人男子席の感想。平沢さんのプレイスタイルとプロのステージ芸を真正面から勉強できる、またとない機会を得られる席だった。とても贅沢な経験ができるので機会に恵まれた方は正気を保ってのご観覧をお勧め!一見の価値あり。

救済の技法

救済の技法

  • アーティスト: 平沢進
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2009/03/18
  • メディア: CD



SIREN

SIREN

  • アーティスト: 平沢進
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2009/03/18
  • メディア: CD



гипноза Gipnoza

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: TESLAKITE
  • 発売日: 2013/11/06
  • メディア: CD



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更新 2017.01.05 [博物苑更新]

2017.01.05

DISCOGRAPHY - 2015-
 V を追加

新年あけましておめでとうございます。
本年も平沢博物苑と本ブログに変わらぬご愛顧を賜りますよう
どうぞよろしくお願いします。


平沢進と藤井麻輝・森岡賢が約四半世紀ぶりの邂逅を果たして
話題となった昨年2月のminus(-)ライブ。
その後の軌跡は皆さんもご承知でしょうが、
リリースされた円盤を手にして虚を衝かれたのは
その両公演の曲目でした。
なるほど、と呟いてから言葉が出ない。








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声を出せファルセット Golden Dome Cabaret Show ~泰王国曼谷訪遊記 その3 [特別企画]

タイ・バンコク旅行記 前編
タイ・バンコク旅行記 後編
タイ・バンコク食べある記 前編
タイ・バンコク食べある記 後編
先月行ったバンコク旅行記の5回目をお届けします。
そしてお待たせしました。私が体験してきたSP-2ショウレポートです。

なるべくならこの記事が、これから先に平沢進リスナーの方々が
バンコクSP-2ショウに訪れる際の参考例となれば良いな、と思います。
それではお楽しみください。


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この旅行が決定した頃、一つの野望が生まれました。
それは「バンコクのSP-2(ニューハーフ)ショウに行く」。

ところで、この記事やこれまでのタイ・バンコク旅行記の
端々に出てくる「SP-2」とはなんぞや。
この疑問にはこちらの書籍「SP-2」の告知記事が答えてくれます。

【SP-2 - タイのニューハーフ? いいえ「第2の女性です」 SUSUMU HIRASAWA】
> 女性でもあるにも関わらず男性の身体を持って生まれ、
> 再び女性へと帰還した類無き人間美の体現者達。

ミュージシャン平沢進が長年親交を重ね、幾つもの作品の礎となったタイのニューハーフ。
彼女たちのことを平沢さんは、
「女性であるにも関わらず、男性の身体を持って生まれて来てしまい、
 身体の男性性を消去して女性として生きる人たち」と表現し、
公式名称とされる『サーオプラペーッソーン(第2の女性)』をSP-2と略して呼びました。

SP-2はこれまでに何本かのインタラクティヴ・ライヴにも客演しており、
その美貌と存在感を目の当たりにしましたが、
やはり現地へ行くなら本場のショウを生で見たい。



【PHUKET SIMON CABARET PRESENTATION】

平沢さんの数々の発言を鑑みてSP-2ショウに向かうならば
プーケット・サイモン・キャバレーがベストなのでしょうが、
今回の目的地はバンコク。さすがにプーケットまでは縁が繋がらず。
そういう訳でバンコク市内で行われてるSP-2ショウを調べました。

ガイドブックや観光ブログで主に紹介されるのは「カリプソ」と「マンボー」。
日本人観光客が訪れるキャバレーとしてはこの二つが有名ですし、
どちらも日本人向けの演出で楽しめるとのことです。
(ここで言うキャバレーとは日本のそれと意味が異なり、
 ニューハーフショーの呼称だと思ってください)
しかし私が行きたかったのは別のところ。「ゴールデンドーム」です。

ゴールデンドームは日本の大手ガイドブックにはほとんど載らず、
紹介されてても「中国の団体客に人気」「バンコク在住者向け」「二大ショーに飽きたら」と、
初めてのバンコク観光客には決して薦めていない文言が並びます。
ですが、平沢さんの多くの発言に目を凝らして吟味すると
バンコクでSP-2ショウを見るために向かうべきなのは、ここ以外にありません。


しかし、言葉もろくに分からぬ異国の地。
そんなに簡単にゴールデンドームへと行けるのか。
そもそもチケットやら交通手段やらどうすればいいのか。
それ以前に、果たして本当にゴールデンドームを選ぶべきなのか。

自分なりにそれぞれのキャバレーの場所と交通手段、
チケット入手方法から観劇やチップのマナーを調べて、
当世バンコクSP-2事情に精通する方にご指南いただいた結果、
多人数で最大公約数的にニューハーフショーで遊ぶならカリプソ・マンボー、
数々の悪条件あれども平沢リスナーがSP-2ショウを体験するならゴールデンドーム…と、
結論を導きました。あとは同行者を誘うだけです。
レッツ団体行動。
「ニューハーフショー行こうよ!」
『……うーん』
『ニューハーフねぇ……』
あ。これは興味が無いやつや。オレひとりで行く。
こうして(当初の目論見どおり)行き先はゴールデンドームとなりました。


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バンコク滞在三日目、この日は終日自由行動でした。
ホテルを出発してBTS(高架鉄道)でアソーク駅へ行き、
駅から直結のタイムズスクエア3階にある
HISバンコク支店、スクチャイトラベルラウンジへ。
(タイムズスクエア11階との情報もありますが、2016年6月に3階へ移転したとのこと)
今回の旅行はHISの法人向け旅行ツアーで、
参加者にはHIS発行のバンコクガイドブックが配布されており、
その中に割引クーポンとしてゴールデンドーム入場チケットが紹介されてました。

日本語が話せるスタッフも常駐しており、窓口にはHIS発行ガイドブックが置かれてるし、
HIS主催ツアー参加者じゃなくても、そのまま窓口の申込でクーポンが購入できる様子です。
以下、私の購入例。

(ガイドブックを開いて)「このゴールデンドームのクーポンをください」
『では予約が取れるか調べますのでしばらくお待ち下さい』
………ゴールデンドームへ電話………
『繋がりませんね、まだ営業時間外みたいです』
「何時ぐらいなら繋がるんでしょう?」
『お昼過ぎぐらいですね……カリプソはいかがですか?』
「カリプソも調べましたが、『見るならゴールデンドーム』と
 ショーに詳しい方から勧められたので、そちらにしたいです」
『ゴールデンドームは中国人のお客ばかりですよ?』
「よく知ってます」
『ご存知なんですね、わかりました』

ではまた後でこちらに来ます、と約束し、
同行者たちが行く別プランのオプショナルツアーを予約してから退出。
サイアムの街歩きしたり、ご飯を食べながら時間を潰して
昼過ぎにアソークへ戻ります。

今度はスムーズにゴールデンドームと連絡が取れたようで
本日の公演時間とすり合わせて予約を押さえてもらい、
クーポン購入。VIP席定価1000バーツ(約3000円)→500バーツ(約1500円)なり。
クーポンを買うと最寄り駅から目的地への地図をくれます。
タクシー用のタイ語表記もあるので運転手に見せれば連れてってくれる仕組み。
このサイトに書かれてた通りの流れでした。


公演時間について、ガイドブックには1日6回公演とあり
各開演時間も書かれてましたが、その日によって変化するみたいです。
私が行った日は3回公演で、開演時間もガイド記載とはまったく違ったので
当日確認してから予約するのが間違いないでしょう。
いずれにせよ、ゴールデンドームやSP-2ショウに行くのなら
初めての場合は日本の旅行会社の現地支店が扱う
オプショナルツアーを利用するのが有効かと思われます。


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予約が取れたのは夕方スタートの公演。
それまでアソーク周辺とサイアム周辺を一人でブラブラし、
頃合いを見てBTSアソーク駅に隣接する
MRT(地下鉄)スクンビット駅からスティサン駅へ移動。
スティサン駅を出ると路上は屋台だらけ。(←ストリートビュー)
買食いしたい気にもなりましたがお腹が膨れてたので
眺めるだけで通り過ぎてゴールデンドームを目指します。

クーポンを買った時「距離あるからタクシー乗ってください」と
忠告されましたが、駅から1kmぐらいなので徒歩移動。
曲がり角に自信がなくなったらGoogleマップで位置確認しつつ
路地に入れば一気に住宅街っぽい光景が広がります。
自信がない場合は素直にスティサン駅からタクシーに乗ったほうが良いかも。

「そのうち着くだろう」と、いたってのんびり住宅街を歩いてると
いきなり道をまたぐほどの巨大な「GOLDEN DOME」看板登場。
ストビューで見ると分かりやすいかも。
※ スティサン駅からゴールデンドームまでの道のりを地図にしました。





「さて平沢さんはどこでカエルを見つけたのかな」などと思いつつ
そこらへんを散策してると公演開始時間も近づきます。
受付でクーポンをチケットに引き換えて入場。
入場時にサービスドリンクとしてカップ入りの水をもらい、前から三列目の指定席に着席。
VIP席ってつまり、日本で言うとSS席ぐらいなのか。

ドームの前には観光バスもたくさん停まっており、
バスから降りた観光客も次々と入場してきます。
これがまた、すべての情報そのままのとおり、中国人団体ばかり。
定員680人におよそ7割ぐらいの集客、
あの公演のあの場所に私以外の日本人はいなかったと断言できる勢いでした。

いっとき、日本国内の中国人観光客が多く集う場所に縁があったため、
あちらの団体の特徴は何となく分かってたから面食らうこともなく、
むしろ「あの頃よりマナー良くなったなー」と場を楽しみながら開演待ち。
空いてる私の前の席に後ろの方からドヤドヤ移動してきても
無問題やマイペンライの心を持ってればけっこう便利です。
文句が言いたくなるような実害がふりかかったら
自分の言葉とアイコンタクトで文句言えばお互い通じるしね。


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定刻を少し回ったところでステージの幕が上がり開演。
……と思いきや真ん中にはテーブルが一台と
見るからに普通の女性が一人、マイクを持って登場。
前説なのかなーと思いながら中国語を聞いてたら
毛筆を持った初老の男性が現れて何やら書き始めました。
どうやら、なにか揮毫するパフォーマンスが始まったもようです。たぶん。
「頭當運鴻」ともう一つしたためられましたが達筆で読めず。
その場では皆様の健康と安全を願ってありがたい言葉を書いてる、とか
勝手な解釈をしてましたが、ただいまネットを検索したら
どこかの企業名という説もあり。ホントはなんなんでしょ。


オープニングアクトも終わり、暗転して
ミッション・インポッシブルのテーマとともに今度こそ開演。
ショウは何部構成かに分かれてて、
リップシンクによる歌謡ショーあり(夜来香もありました)、
アジア各国の民族衣装をまとったSP-2が次々登場するステージあり、
ミュージカル風の舞台も演じられたり、
ちょっとハリウッドを意識したステージもありとバラエティに富んでて、
言葉がわからなくとも楽しめる約一時間。

なによりSP-2の美貌と、何人かのステージ映えする存在感を堪能できました。
平沢さんが受けたタイショック初期衝動までは感じられなかったけど
生で見た甲斐は間違いなくありました。これが本場のSP-2ショウかあ。
施設が古く音響もイマイチとも伺ってましたがこれはこれで。
ステージが近い席も取れましたし、公共交通機関だけで行けたし、
異国の地の異国のおとぎ話に紛れ込めた感も味わえたし、
やー楽しかった楽しかった。
おみやげ代わりにステージ写真をいくつか載せますので、しばらくお楽しみください。
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と、ここまでは成功体験。
ショウの後の撮影会を覗いてチップを渡して
晩ごはん食べに行こう、と思ってたら、大いにボラれました。
色んな情報から「撮影会チップは1回50バーツが目安」というのは
頭に入れてましたが、あれよあれよと持ってかれて、どうしてこうなった。
晩メシ食べる気も失せましたわ。


帰国後にゴールデンドームに関するレポートを調べ直したら
トリップアドバイザーでこういう内容を幾つも見つけました。
どれもこれも生の声かと、実体験した人間からそう付け加えます。

“写真撮影をお願いするはやめた方が良いです。”

“チップ渡せ攻撃に閉口”

Golden Dome Cabaret 行く価値あり? - トリップアドバイザー


しかし、時間が経ってから冷静に振り返るならば、
これもまたSP-2の一つの側面であるとも思います。
つまり、平沢さんが常に伝達するSP-2のイメージは
平沢さんが長年かけて交流して信頼と友情を築き上げた
積み重ねを経て発露する側面であるし、
一見さんの好き者エロおやじから金を巻き上げるのも
キャバレーショウは水商売の一環だし、
それで生活してゆくプロとしての側面でもある。

もちろん、彼女たちはそれだけの単純なものではなく、もっと多角的な存在で
平沢さんはそれらに愛ある探究心を持って踏み込んでゆき感銘し、
創作の糧にするほどの衝撃を得たのも事実でしょう。
一言でまとめればクセになるしハマる。

今回は万国点検隊やインタラといった庇護が何もなかったので、
平沢さんがあまり語らないような
水商売の世界で、したたかに暮らすSP-2という側面を体験できました。
これはこれで平沢さんというフィルターを通して
見てただけでは得られない貴重な経験でしょう。


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だけど黙って相場以上のチップをバラまいただけでは
バカな好き者ジープン人で終わってしまいます。
これを読んでからゴールデンドームに行こうと思う方々にアドバイス。

◎ショーは楽しめ、浮かれ気分でそのまま撮影会に行くな
◎旅行用の財布とチップ用の財布を初めから分けておけ
◎チップは写真一枚50~100バーツ、撮りたい枚数から逆算して用意
◎個人的には入場料金+αで500~800バーツが目安?
◎旅行用の財布は絶対に外に出すな

旅行中は現地通貨を入れる財布代わりにジップロックを使う人も多いですが
人前でなるべく見せるようなことをしない方が安全なのは
キャバレーショウに限った話ではありませんが、
物価感覚が狂うからついつい緩みがちになりますよね。
旅慣れてないとこういうポカをやりがち。反省。


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スティサンから戻った当初はけっこう凹んでて
「もう二度と行こうとは思わない」なんて吐いてたけど、
よく考えたら自分のガードが甘いだけだし、
SP-2についての印象が平沢さん任せだったのも甘ちゃんだし、
もう一度、この経験を活かして、
気と財布の紐を引き締めて見に行きたいなーとも思ってます。

今度はドームだけじゃなくてカリプソやマンボーに行って比較したり、
平沢リスナーの聖地とも言えるプーケット・サイモン・キャバレーも楽しそう。
もっとお手軽に下呂温泉ホテルくさかべアルメリアのショウも気になります。

下呂温泉 ホテルくさかべアルメリア

下呂温泉 ホテルくさかべアルメリア

  • 場所: 岐阜県下呂市幸田1811
  • 特色: 下呂市街を一望出来る展望露天風呂と、アロマ・ショー・居酒屋等 充実のパブリックは当ホテルの自慢です。



タイ・バンコク。ご飯も美味しいし、観光しても街歩きしても面白いし、
そしてなによりSP-2の世界を間近で垣間見れて
平沢作品の世界観にも触れられる、とても刺激的な街でした。
とても楽しい思い出ばかりです。

最後に、ご教示くださった節蔵垰井さんに心より感謝します。
ขอบคุณ มาก ครับ !!

SP-2

SP-2

  • 作者: 平沢 進
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2008/10/30
  • メディア: 大型本



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